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おすすめ書籍:「屍鬼」(しき)小野不由美著

屍鬼」(しき)小野不由美著、怖い話だ。

もしかしたらあるんじゃないかと、現実に・・・

単行本、文庫本

書評で宮部みゆきさんに是非単行本で読みたいと言わせしめた作品です。

本が好きな人ならばわかる重大な差ですよね。

重さ、画面のページの面積・・・

文庫とはまた一味違うんです。

下の写真が単行本です。
1998年に新潮社から出版されました。

 

迫力は文庫でも十分伝わってきます。
私は現在文庫のみを読んだのですが
やがて、単行本を手に入れてじっくり味わいたいと思っています。

こちらが文庫本 全5巻です

  

 

あくまで輪郭を話します

ネタバレがどうのと言うより
私があらすじをここで話すつまらなさは避けたいと思います。

あくまで輪郭のみでご容赦いただきたい。

場所

とある地方都市の外れにある
「外場村」(そとばむら)
・・・なにかいきなりダイレクトな名前ですね。

その地方都市に行くのもたまに来るバスか車で行かなければならない。
限界集落のような趣です。

この村は樅の木に囲まれて周囲と隔絶されています。
村の奥へと続く道は一歩になりやがてその道も行き止まります。

この村の主要産業は樅の木を原材料とした棺桶と卒塔婆の製造でした。
だから「外場村」なのか一般社会の外に隔離された曰くでそう呼ばれるのかはわかりません。

主人公

誰なんだろう。
主要人物がそれぞれの立ち位置から物語を紡ぎだして一つの結末に至るのです。

しいて言えば
この村一番のというか唯一の寺の若御院、住職代理の(住職の父親が病の床にあるため)
・室井 静信(せいしん)

この村唯一の病院長といっても医者一人の尾崎医院の
・尾崎 敏夫

この二人は親友です。

この村に引っ越してきた一家の一人娘
・桐野 沙子(きりのすなこ)

この三人がメインでしょうか。

出来事

古い村なので祭りや道の角々には古い石仏などがある
よく言えばのどかな村に起った話です。

この村の名士の一つの「兼正」の家がいつまでも空き家になっていた
そこに桐野家が越してきてから
偶然なんでしょうか?
たびたび凶事が起きる。
それもどうやら得体のしれない病気らしい・・・

まあ、この村は昔から土葬の習慣で今も土葬を行っているのだから・・・

ところが、意外な展開が始まります。
何が原因か読者は物語中盤ですでに理解できます。

きっと登場している村人も薄々わかってはいるのですが・・・

日本の抱える問題がリアルにかぶる

過疎

先にもお話しした通り外場村は

樅の木を植林し、棺桶と卒塔婆のを製造出荷するという
いわば特殊な林業の村でした。

世間一般の習いどおりこの村も若者の減少、主要産業の衰退していきます。

この村の若者も早く村を出たいという思いと
おそらくこの村で一生を過ごすのだろうという考えの間で
揺らいでいきます。

村の中堅の人々は村のしきたりを守り、年寄りを立てて
冷静に生活しているように見えます。

年寄たちもしきたりの本来の意味などを理解しているものは一握りで
どこにでもいる、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんっていう感じです。
この物語は尋常ではないホラー小説なのです。
しかし、その異常事態がなせか日本の地方集落の深刻な過疎問題を
浮き彫りに照らし出しているのは見事だと思います。

各人の人生観、メンタル

主要人物を三人紹介しましたが
本当はもっとたくさんいます。

それがどこにでも普通にいる人たちがフルラインナップです。
見事に「よくいる人々」の心の内側を描いています。

そこがこの小説にリアリティーを持たせていると思います。

「よくいる人々」がとんでもない禍々しい異常事態で起こす行動が
自分と重ね合わせてみたりしてしまう
いわば小説の旨味なんでしょうか。

長いけど、グイグイ読んじゃう

長い小説ですし、ホラーという超常現象の物語なので
「まさかそんなこと」なんて言って飽きてしまうのが落ちでしょう。
違います。この「屍鬼」は!
グイグイ引きずりこまれます。

もしかしたら、本当にあるのかも?
どこかにモデルとなった村があるのでは?

やはりお守りほしいです。

今日も読んで下さってありがとうございます。

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